弁護士高見沢響子9

 おばさんデカのとぼけた?感じよりもこっちのシリーズのクールで優秀な弁護士役の市原悦子さんの方が好き。凄くカッコよくて様になってる。

 

 弁護士高見沢響子シリーズは作品冒頭に結構リアルな事件を連想させるシーンから入るからビビりな自分にはつらいときがある。今作の冒頭シーンも小さい子がどうなるか気をもんだ。

 

 今作の母親は秋田で実際にあった児童連続殺人事件の犯人が元ネタかなって感じのマスコミ対応の撮りかたがあった気がする。

 

 そして相変わらず高見沢響子の娘夫婦にはイライラする(笑)リアルな感じが凄い。結構屑だと思うけれどそんなもんか。

 

 家族から疎外されてきた男性と母親から長年に渡ってネグレクトをうけていた少女の逃避行と印象的な小道具と音楽の使い方には引き込まれた。終盤に映像がぶれながら?視点がぶれながら高見沢響子に近づいていく感じ&不穏な音楽は響子が刺されるんじゃないかとドキドキした。そういうことではなくて壊れた家族は戻らなかったっていうことの暗喩だったのかな?

 

 最後には現時点で母親と距離をとることを選択できる少女にスカッとした。高見沢響子にも一緒に花火しようねって言える逞しさがいいね✌優先順位を間違えると取り返しのつかないことがあることを肝に銘じようと思う。

 

 

俳優さん記録

梅沢富美男 

→ 若い頃。たそがれるおっさん役もいいね!

 

洞口依子

→ 独特の雰囲気。艶っぽさが凄い。ネグレクトする母親役も上手い。